出鼻くじきの代名詞!?売価還元平均原価法について
こんにちは!
そのです!
今回はいざ問題を解き始めたとき
初っ端からなんだっけ?となる
「売価還元法」
について解説したいと思います
しっかり勉強したはずなのに
いきなり分からない問題が
出てきちゃった…
繰越商品も棚卸減耗損も
売上原価も出せないから
その後の数字が全然合ってない…
こういった事態がよく発生します
沢山勉強して、よし答練始めよう
と思ったのにいきなりテキストや
解説を見るのは落ち込みますよね
反対に、
これがしっかり出来れば
問題をスムーズに解き始められ
勉強したことに自信がつく!
いきなり分からなくて
パニックになり他の問題に
集中できない
ということが無くなる!
などと
自分のやる気や集中力が上がる
ことになると思います
この記事を読んで
売価還元法の解き方について
マスターしちゃいましょう!
それでは売価還元法
について解説していきます
【売価還元法とは】
多種類の商品を扱う業種だと
期末商品の取得原価を調べるのが
困難であることから売価に原価率
をかけて期末原価を算出する方法
売価還元法には
2つの方法が存在します
1.売価還元平均原価法
期首商品原価+仕入原価
+値上額-値上取消額-値下額+値下取消額)
2.売価還元低価法
期首商品原価+仕入原価
+値上額-値上取消額)
今回は売価還元平均原価法について
具体例を出して解説していきます!
【例題】
決算整理仕訳を行いなさい
・決算整理前残高試算表
期首商品:89,600 仕入:400,000 売上:545,000
(決算整理事項:売価データ)
期首商品:130,000 原始値入額:160,000
値上額:40,000 値上取消額:10,000
値下額:60,000 値下取消額:20,000
期末商品実地棚卸高:120,000
〈解答〉
・原価率の計算
89,600+400,000
÷(130,000+400,000+160,000
+40,000-10,000-60,000+20,000)
=0.72
このカッコの中の計算は
今期の売価の総額
ということになります
つまり
680,000から売上の545,000を
引いた135,000が期末売価
ということです
よって期末製品の原価は
135,000×0.72=97,200
になります
これで
仕入 89,600/繰越商品 89,600
繰越商品 97,200/仕入 97,200
という決算整理仕訳が出来ました
ここからが重要な内容です!
計算で出した期末の売価:135,000
期末商品の実地棚卸高:120,000
よって差額の15,000分
棚卸減耗が発生しています
しかしこれは売価の金額なので
この15,000の棚卸減耗も
原価に直す必要があります
15,000×0.72=10,800
棚卸減耗損 10,800/繰越商品 10,800
ということになります
注意点としては
売価還元平均原価法では
商品評価損が発生しない
ことです
一見覚えるのが大変そうな計算式
なので飛ばしてしまいがちですが
実際に計算してみると
意外とシンプルな計算です!
苦手意識を持たずに
1回解いてみてください!
この項目なら何が来ても大丈夫!
と自信を持てるようになります!
ここまで読んでいただき
ありがとうございました!