思わぬ落とし穴!ソフトウェア償却の算定基準!
こんにちは!
そのです!
今回は簡単に見せかけて
思わぬ落とし穴がある
「ソフトウェア償却」
について解説したいと思います
なんだ簡単じゃん!
とテキストを飛ばしていくと
本番で間違ってることに
気付かないまま問題を
解き進めたり…
みんなが点取れるところで
取れてなくて合格に
届かなかったり…
こういった事態が発生します
これは嫌ですよね
反対に、
これをしっかり覚えておけば
問題を正しく解けてる実感が
出て自信に繋がる!
この問題も判定基準あったかも?
と冷静に問題が解ける!
などと
本番のパフォーマンスが上がる
ことになると思います
この記事を読んで
ソフトウェア償却について
マスターしちゃいましょう!
それではソフトウェア償却
について解説していきます
【ソフトウェア償却】
ソフトウェアの会計処理は
2つのパターンに分けられます
1.自社利用目的
2.市場販売目的
このように書かれても
さっぱり分かりませんよね
具体例を出して解説していきます!
まずはわかりやすい
自社利用目的からです
・自社利用目的
【例題】
減価償却費を算定しなさい
・自社利用ソフトウェアの取得原価:50,000
・ソフトウェアの見込利用可能期間:5年
・償却方法:定額法
〈解答〉
50,000÷5年=10,000
減価償却費 10,000/ソフトウェア 10,000
ここで注意する点は
全ての目的で言えることですが
ソフトウェアを直接減らす
という点です
ここさえ気をつければ
今までのソフトウェアの処理と
一緒なので簡単ですね!
それでは次に
販売目的のソフトウェア
について解説していきます
ここからが重要な内容です!
・市場販売目的
市場販売目的のソフトウェアの
減価償却費は以下の2つうち
大きい額を計上します
①見込販売数量(収益)に基づく償却額
〈式〉
ソフトウェアの未償却残高
×(今期の実績販売数量÷期首の見込販売総数)
②残存有効期間(3年以内)に基づく償却額
〈式〉
ソフトウェアの未償却残高
÷残存有効期間
なぜ使い分ける必要があるのか
それは、販売数量を見積るのが
難しいからです
ソフトウェアに関する技術は
日々更新されていくため
減価償却期間は3年以内と
定められています
なので見積りが難しい販売数量を
減価償却の基準にすると
減価償却が長期化してしまう
可能性があります
よって2つの基準のうち高い額を
使うことで3年以内に
減価償却しきることが
できるようになります
それでは確認のために
例題を解いていきましょう
【問題】
各年度の減価償却費を算定しなさい
・計上されているソフトウェア:600,000
・見積有効期限:3年
・見込販売数量
✕1年度 1,000 ✕2年度 600 ✕3年度 800
3年間の総数 2,400
〈解答〉
✕1年度
①600,000×(1,000÷2,400)=250,000
②600,000÷3年=200,000
250,000>200,000
減価償却費 250,000/ソフトウェア 250,000
✕2年度
①(600,000-250,000)×(600÷1,400)
=150,000
②(600,000-250,000)÷2年
=175,000
150,000<175,000
減価償却費 175,000/ソフトウェア 175,000
✕3年度
600,000-250,000-175,000=175,000
減価償却費 175,000/ソフトウェア 175,000
ということになります
減価償却のやり方が2つ出てくる
ことからとても簡単に見えて
非常に引っかかりやすい問題です
他にも複数算定基準が出る問題に
リース取引や減損損失があるなど
様々な範囲で登場します
まずは計算が簡単な
ソフトウェア償却で
複数の算定基準がある問題に
慣れていきましょう!
覚えなきゃいけないことは
多いですが反対に
覚えるだけで点数が取れる
ようになります
なんだ簡単じゃんと
ソフトウェア償却を飛ばした人は
この2つの判定基準だけでも
メモしてください!
ここまで読んでいただき
ありがとうございました!
これから勉強始めようとしてる人必見!今後必須な割引現在価値の考え方
こんにちは!
そのです!
今回は公認会計士・簿記1級から
新しく登場する考え方
「割引現在価値」
について解説したいと思います
日商簿記2級受かった!
1級や公認会計士に挑戦したい!
でも実際にテキスト見てみると
何をやってるのか
さっぱり分からない…
割引現在価値の計算は
できるけどなぜこれをする必要が
あるのか分からない…
このように考えている人は
多いと思います
実際、簿記1級や財務会計論を
勉強し始めて最初に当たる壁が
「割引現在価値」
の考え方です
でも、
これが理解できるようになれば
テキストや解説の内容が
すらすら頭に入ってくる!
1級や会計士を勉強している人と
同じスタートラインに立てる!
などと
勉強のモチベーションが上がる
ことになると思います
この記事を読んで
割引現在価値とは何かを
マスターしちゃいましょう!
それでは割引現在価値
について解説していきます
【割引現在価値】
一言で言うと
「将来貰えるお金は今の時点に
換算するといくらになるのか」
という考え方です
と言われても
さっぱり分かりませんよね
具体例を出して解説していきます!
【例】
今手元に10,000現金があります
これを年利率10%の銀行に預けると1年後にはいくらになるでしょう
〈式〉
10,000×1.1=11,000
ですよね!
つまり、年利率10%の環境では
「今10,000あげるから
1年後に11,000頂戴という取引」
は成立することになります
ここで問題です!
割引現在価値の考え方では
「今年貰う10,000」と「来年貰う10,000」
どちらが価値が高いでしょう
正解は「今年の10,000」です
先程の取引を思い出してください
今年の10,000を運用すれば
1年後に11,000に増やせます
しかし、「来年の10,000」は
10,000でしかありません
つまり来年の同時点において
「今年の10,000」の方が価値がある
ということになります
ここまでは分かった!
でもこれをいつ使うの?
ということを例題を元に
解説していきます
【問題】
ここに50,000で売却できる設備があります
本社は設備の買い換えを決定しているため
この設備を使用しなくても
生産に支障をきたしません
この設備を使用した場合3年間で
毎年18,000のキャッシュフローが発生し
3,000で売却することが出来ます
年利率8%の場合
売却した方がいいか
使用し続けた方がいいか
このように設備投資案を
考えるときに割引現在価値を
考える必要があります
今50,000貰い8%で運用するか、
毎年18,000貰いながら運用するか
このどちらがいいかを判断
する時に使います
直感では使用して毎年
キャッシュフローを受け取る方が
いいように見えますよね
実際に問題を解いてみましょう
〈売却した場合〉
今50,000をもらうため
この現在価値は50,000となります
〈使用する場合〉
1年後にもらうキャッシュフロー
18,000÷(1.08)¹=16,667
2年後にもらうキャッシュフロー
18,000÷(1.08)²=15,432
3年後にもらうキャッシュフロー
収益分
18,000÷(1.08)³=14,289
売却分
3,000÷(1.08)³=2,381
合計
14,289+2,381=16,670
3年間の合計
16,667+15,432+16670=48,769
〈2つの比較〉
売却する·····50,000
使用する·····48,769
ということで
「売却する方がいい」
という結果になります
このように複数年にわたって
収益や費用が発生する場合に
今の価値を知るために
割引現在価値を計算します
他にも割引現在価値の考え方を
用いる問題の例として
資産除去債務、リース取引
などいったものがあげられます
これらは貸借対照表を作る問題で
頻出範囲なので、割引現在価値が
理解できると大きな1歩を
踏み出せますよね!
初めは難しいと
感じるかもしれませんが
勉強していく上で
避けては通れないものです
勉強を始めようとしている人
勉強を始めたばっかりの人は
ぜひこの割引現在価値から
取り組んでみてください
今後の勉強がスムーズに進みます!
ここまで読んでいただき
ありがとうございました!
【裏技】キャッシュフロー見積法を簡単に解く方法!
こんにちは!
そのです!
今回は貸倒引当金で1番厄介な
「キャッシュフロー見積法」
を短時間で解く方法
を紹介したいと思います
頻出範囲だから落としたくない…
計算が面倒くさくて
時間がかかってしまうから
パスしてる…
このように考えている人は
多いと思います
制限時間がある中多くの問題を
解かなきゃいけない試験で
計算量の多いキャッシュフロー
見積法が出てくるととても厄介
でも、
これがすぐ解けるようになれば
周りがパスしている問題を
得点源にできる!
点数を稼ぎつつ
他の問題に集中できる!
などと
合格に一歩近づく
ことになります
この記事を読んで
キャッシュフロー見積法を
マスターしちゃいましょう!
キャッシュフロー見積法を
短時間で解く方法
それは…
「利率が下がった分の金額
の割引現在価値を計算する」
ということです
具体的に問題を見てみましょう!
【問題】
A社に対する長期貸付金500,000に関する
当期の仕訳をしなさい
(解答にあたっての注意事項)
・当期は✕1年3月末を決算日とする1年
・年利率8%・利払い日は毎年3月末である
・なお当期の支払がされた後、A社より
約定利子率の緩和を申し込まれたので
約定利子率を4%へと緩和する
・返済期日は✕4年3月末、当期首における
貸倒引当金は無いものとする
・計算の最終段階で小数点以下四捨五入
まずは、テキストや問題集の
解説にあるやり方を
見ていきましょう
約定利子率「緩和前」
キャッシュフローの割引現在価値
元本·····500,000÷(1.08)³=396,916
利息·····40,000÷(1.08)¹+40,000÷(1.08)²
+40,000÷(1.08)³=103,084
元利合計 396,916+103,084=500,000
約定利子率「緩和後」
キャッシュフローの割引現在価値
元本·····500,000÷(1.08)³=396,916
利息·····20,000÷(1.08)¹+20,000÷(1.08)²
+20,000÷(1.08)³=51,542
元利合計 396,916+51,542=448,458
緩和前と緩和後のキャッシュフローの差額
500,000-448,458=51,542
【解答】
という処理になります
このやり方だと
緩和前と後それぞれの
計算をする必要があるため
時間がかかりますよね
そこで今回教えるのは
「利率が下がった分の金額
の割引現在価値を計算」
というやり方です
先程の問題を用いて解説していきます
緩和前では毎年40,000の利息
緩和後では毎年20,000の利息を
受取ることになります
つまり差額の
「20,000分だけ毎年
お金を貰えなくなった」
ということになります
キャッシュフロー見積法では
緩和前のキャッシュフローと
緩和後のキャッシュフローの
差額が貸倒引当金になるため
この差額分の利息の金額を
緩和前の約定利子率で
割引現在価値を出していくと
20,000÷(1.08)¹+20,000÷(1.08)²
+20,000÷(1.08)³=51,542
【仕訳】
このように多くの計算を
行わなくても簡単に
貸倒引当金の金額を計算する
ことができます
あれだけ面倒くさかった問題が
こんなに簡単な計算だけに
なりました!
難しいことは一切してません!
今までキャッシュフロー見積法
の問題パスしてた…という人は
このやり方で問題に
取り組んでみてください!
今までやってこなかったのが
不思議に思えるくらいに
簡単に解けるようになります!
ここまで読んでいただいて
ありがとうございました!